土壁

  • 投稿日:2023年 1月21日
  • テーマ:思い


カスケのリノベ 設計部の山田です。

今日のお題。

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土壁!

土壁に対する扱いは人によって違います。

土壁の家をリフォームするとき、薄い袋入りグラスウールを押し潰して土壁に密着させるように施工する人がいます。

壁の下地と土壁までの間は非常に薄いので、そのような施工方法になったのだと推測しますが、

これはダメです。

グラスウールを包む袋は防湿効果があります。これ自体はいいのですが、

グラスウールを押しつぶすと断熱効果が激減します。

湿気が防湿シートの表面で止まり、冷たい熱が伝わると壁の中で結露が起き、腐朽菌が増え壁下地や柱が腐りはじまめす。



これを逆にフィルムなしグラスウールで施工し、透湿させることで土壁の中や外壁側で結露を生じさせます。

土の中にある『納豆菌(稲藁菌)』が乾燥状態から復活し、腐朽菌を殺していきます。

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自然界には多くの種類の菌がいますが、現在住宅にある菌類の中では稲藁にある『納豆菌』が最強です。

家の周囲や床下が風通しがよく、外壁内壁共に透湿出来る壁構造が望ましいです。

漆喰は強アルカリ性により外壁を守り、土壁が吸放湿材料となります。

これにモルタル壁を外壁として採用するようになり家の老朽化が進んだように思います。

モルタルは透湿しにくいのでモルタルと土壁の間で湿気が滞り、人知れず腐っていくのです。

ラス板が腐り、ホッチキスだけでラス板に固定されたモルタルは次第に自重に耐えられなくなり

ヒビ割れ、雨水が侵入し、さらに腐食が進み、壁が崩落します。

現在の新築のベストな施工は防湿気密ですが、

土壁に於いては全くべつなのです。

土壁の家には、それに応じた施工方法があります。


最新の工法も古民家の工法も。

古民家鑑定士1級の山田にお任せください。




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