『高性能住宅の疑問』



カスケのリノベ 設計の山田です。

『高性能住宅の疑問』

Q高性能住宅を購入したいですが、
アルミ樹脂複合サッシでダブル断熱の家か
樹脂窓で高断熱グラスウールの家ではどちらがいいでしょうか?

A 熱はサッシから逃げます。壁断熱よりまずサッシの性能です。
アルミ樹脂複合でも樹脂窓同等のガラス性能の物はありますがフレーム金属部の熱損失で考えると樹脂窓に軍配です。


Q 断熱材は吹付発泡ウレタンが気密もとれて最もコスパいい断熱材だと思いますが他にも良いものがあるでしょうか?

A 吹付発泡ウレタンは気密施工がやりやすいイメージですが柱と梁の接合部など施工できない部分が多く、
壁充填断熱だけだと気密測定してもC値0.6程度です。
その上、吹付発泡ウレタンは内部結露を起こした場合、
一度水分を吸収するとなかなか乾かない物性です。
水分を含んだ断熱材は性能が低下しますし水分や透湿が原因で断熱材が粉々になる加水分解も起こすため長い目で見た場合コスパが良いとは言えません。
最もコスパが良いのは裸グラスウールと防湿気密シートの工法です。
施工は慣れるまで難しいですが夏型結露でも乾きやすい素材であることとC値0.3以上が狙える性能、
材料コストを考えると最もコスパ良い工法です。

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上写真 吹付発泡ウレタン
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上写真 裸グラスウールと防湿気密シート工法

Q 換気は3種換気よりダクト式熱交換換気が良いでしょうか?
それともダクトレス第1種が良いでしょうか?

A 熱交換換気は室内からの排熱で給気温度を上げる画期的ともいえる構造ですが、
熱交換部分で結露を起こします。室内で発生したCO2が結露水によって逆流し、
室内空気環境の悪化になります。ダクトレスはダクト式に比べ安価でありますが、
70秒ごとに正転逆転を繰り返しながら換気するため室内中心にある鮮度の低い空気を屋外へ排出することが困難です。
3種換気は最も安価で施工できますが、熱交換機能を持たない他、排気の位置によっては集じん機能を発揮できませんが3種にもいくつか種類があり、
3種ダクト式では集じん機能が良いもので地中熱によって熱取得もする省エネでコスパの優れた換気システムもあります。

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上からダクトレス一種換気、ダクト式熱交換型第1種換気、地中熱利用第3種換気システム

らしく、暮らす


創業明治16年の安藤嘉助商店カスケホームのリノベーション住宅「カスケのリノベ」。
デザインと性能にこだわった家づくりをしています。
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