断熱性能はUA値だけに騙されるな

  • 投稿日:2023年 5月10日
  • テーマ:


カスケのリノベ 設計の山田です。

断熱材いろんな種類があります。

某有名ハウスメーカーすらUA値(平均熱貫流率)とか言うようになりました。

他社さんUA値いくらですか?みたいな。

断熱材の熱の通しにくさやすさを示した値ですね。

でも落とし穴あります。

いい断熱使えば結露はない、とはいいきれないからです。

A619DDB2-CE4C-485B-8DCA-30EACC4582B1.jpeg
こうなってればまだマシですが、

774B44C4-D581-415C-8417-A867F21D9D54.jpeg
ほとんどの家、こうなっちゃってんだよなあ...

これ原因は『透湿』です。

断熱材は透湿します。しないものもあります。

上の画像は冬型の結露です。

屋内で水蒸気はたくさんあります。

室温が大きい、高いほど空気は湿気を含んでます。

そしてほとんどの断熱材は湿気を通り過ぎてしまいます。

その結果、断熱材より外の冷たい空気に辿り着き、そこで結露。ビッチャビッチャ。

なのでこう言うものが必要になります。

8B2C7948-B662-4A1E-BF7C-93018F3BC0F2.jpeg
ベーパーバリアです。防湿気密シートとも言います。

張っている位置も重要です。

必ず室内側です。

これが室外側だと湿気が空洞の壁の中に入ってしまいます。

それでも高性能住宅を言ってる人がいたら注意しましょう。

財産が危険です。
記事の一覧に戻る