岡本 重行
紹介 | コミュニケーション重んじる匠 |
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紹介文 | 数ミリの狂いで気密性など本来の機能を失うサッシ。木枠の微妙なねじれなどを計算し、ピッタリと納める技術は、まさに職人芸です。岡本さんは32歳のときにそれまで勤めていたサッシ販売会社から独立。以来、30年近く現場に立ち続け、玄関や窓だけでなく、カーポートやベランダなどのエクステリアも手掛けています。 取り付け中は厳しい眼差しを絶やさない岡本さんだが、作業を終えると、たちまち人当たりのいい優しい表情に戻り、現場を同じくする他の職人たちとも明るく接し、人柄の良さには定評があります。 「リノベーションの現場はチームプレイ。段取りにも仕上がりにも、コミュニケーションは欠かせませんよ」と、にこやかに話しました。施主とも積極的に会話する機会を持つように心がけ、製品の特長やメンテナンス、正しい取り扱い方など、ていねいに説明する姿が印象的です。 大工や左官などの造作仕事と違い、製品を取り付けるだけと思われがちな仕事ですが、リノベーションでは現場ごとに窓のサイズが異なるため、取り付けだけでなく、正確な採寸やそれに合わせたガラスのカットなど、熟練された技術が必要とされます。加えて近年は複層ガラスが増えたため、サッシの構造も複雑になっています。 現在は仕事を手伝うようになった長男と新しい製品に対応した技術を話し合うことも。お互いに刺激を受け「技」を磨き続ける毎日です。 |