倉敷市玉島Iさま古民家リノベーション事例

古いからこそ新しい。世界に一つだけの家


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古民家でしか出せない時を経た味わいの木材を目に見える部分へ活かすことで、ヴィンテージ感のある特別な雰囲気を楽しむ空間を実現。居室は適度な広さを確保し、LDKはのびのびと広くなるよう設計しました。また、耐震診断を行い耐震工事を実施。断熱施工も行い、古民家でも安心して快適に過ごせるよう、住み心地にもこだわりました。

施工概要

工費:約3000万円
施工面積:130㎡(39.32坪)
施工箇所:1階、2階全面(1階一部減築)
工事期間:約7ヵ月
築年数:100年以上

【before】
当初は新築とリノベーションで迷われていたIさま。 様々な中古物件を見学していく中で、予算や立地、自分たちのこだわりを叶えられると築100年超えの古民家を購入。 古民家ならではの経年による柱や梁などの趣きを活かしたリノベーションをご希望でした。

施工前

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築100年以上の古民家を購入 昔ながらの畳が連なる間取り。キッチンは北側の暗い位置でした。

施工後

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杉材の黒と漆喰の白のコントラストが美しい外観。瓦も葺き替え外観を一新しました。
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玄関の土間には、以前使われていた屋根瓦を埋め込みアクセントとしました。また式台には石臼を再利用し、新しいものの中に古きものを組み合わせたデザインとなっています。
オープン階段とすることで、視界が抜け開放感がありつつも、目隠しのような役割も果たします。
トイレは入口を玄関から見えにくい位置に配置。手洗い器には、お施主さまご自身でつくられた手洗いボウルを設置しました。陶器の風合いと壁面のタイル、照明にもお施主さまのこだわりがつまった、上質な空間に仕上がりました。
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1階の洋室は、将来子ども部屋として使用予定。 洋室の建具は、既存建具のサイズを調整して再利用しました。
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27帖の広いLDK。畳過ごす生活をご希望されたこともあり、リビングの床は畳を採用。押入れだったスペースに棚を造作し、デスクスペースを新設しました。テレビはLDKのどこからでも見えるキッチンの対面の窓際に設置しました。
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ダイニングは元々の天井を活かした空間。隣り合うリビングは半吹き抜けとし、天井高を変えることで、空間にメリハリが生まれます。
1階の床は杉の無垢材を採用。あたたかみのあるスギの床材は和のテイストにとても合います。
キッチンの場所を北の端から、家の中央へ移動。お庭の見える向きに配置しました。 キッチンには勝手口を新設。勝手口のサッシを隠す木製建具も造作しました。
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広縁は、LDKに取り込みつつ広縁の趣きだけを残しました。 LDKにはペレットストーブを設置。冬はストーブに火を灯し、炎の揺らめきを眺めながら穏やかな
時間が流れます。
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キッチンは、水まわりと玄関、2階にもアクセスしやすい配置。キッチンは海外製の大容量の食洗器を設置しています。背面収納は造作。内装に溶け込むデザインと大容量の収納スペースを確保しました。 廊下に洗面化粧台を造作。和のテイストを取り入れて、古民家に合わせた和モダンな雰囲気に仕上げました。深さのあるシンク、広いカウンター、足元にはイスが入るよう設計し、デザインだけではなく機能性にもこだわりました。
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脱衣室の床はヘリンボーン柄のフロアタイルを施工。 脱衣室の壁面には可動棚を設け収納スペースを確保しました。

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立派な梁を現した2階の小屋裏スペース。キッズスペースや、ゲストルームなど多目的に使用できる空間です。
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2階ホールの一角はミシン台を置いた奥さまの裁縫スペースとなっています。こもり感のある集中できるスペースです。 エントランスホールとダイニング間の建具も再利用しました。
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