受け継がれる母屋、築100年以上の古民家暮らし
築100年以上の風格ある母屋の魅力を最大限に残しながら、現代の暮らしに合った快適な住まいへ再生することをコンセプトとしました。
水まわり設備は一新しつつ、それ以外の部分は既存の意匠や素材感をできるだけ継承。手入れの行き届いた庭を眺めて暮らせるように、窓の配置や間取りを調整しています。フローリングや窓枠などの木部には、既存材と調和する無垢材を採用し、古民家らしい佇まいと温かみを守りながら、快適性を高めた居心地の良い空間を実現しました。
お客様からのご要望
・使えるものはできるだけ残したい
・断熱性のある家にしたい
・掃除がしやすい水まわりがいい
ご依頼の背景
敷地には築100年以上の母屋と離れ、納屋があり、母屋は数年間空き家の状態でした。娘様ご家族が実家に戻られることになり、「母屋は老朽化していて住めないのではないか」と解体も検討されていました。
しかし、カスケホームが現地を確認したところ、適切な改修を行えば十分に住み継げる状態であることがわかり、大切に守り続けてきた母屋をリノベーションして活かすことを決断されました。
現在の住まいを娘様ご家族へ譲り、自身が母屋に住むという新しい暮らし方を選ばれた、想いの詰まったリノベーションです。
| 地域 | 岡山市 |
|---|---|
| 建物種別 | 戸建て |
| 施工箇所 | 母屋全面改修 |
| 施工内容 | 古民家リノベーション |
| 工期 | 約6ヵ月 |
| 施工費用 | 約2,000万円 |
| 施工面積 | 113.74㎡(34.40坪) |
| 築年数 | 100年以上 |
| 使用商材・建材 |
キッチン:タカラ「トレーシア」「リフィット」 UB:TOTO「サザナ」 洗面台:タカラ「ファミーユ」 トイレ:TOTO「GG1」 床材:LDC「ナラ無垢材+オイル」 サッシ:YKK「APW」 |
施工前
施工後
LDK
南面の二間続きの和室と板間をひとつにつなげ、19帖の開放的なLDKへと再構成しました。
生活動線を整えたワンフロアの間取りとし、水まわりを一か所にまとめることで家事効率も大きく向上。
寝室はリビング横へ配置し、勝手口も駐車場に合わせて位置を変更することで、日々の動線がより快適になりました。
将来を見据えた、安心安全の住まいが実現しています。
水まわり
浴室を新たに新設。トイレと洗面の配置も変更し、水まわりを一か所にまとめました。
玄関・外観
土間は洗い出し仕上げのコンクリートに。既存建具があった部分はビニールクロスのみを施工し、リビング・ダイニング同様、できるだけ既存を活かした計画としました。式台の段差には造作の踏み台を設け、年齢を重ねても安心して使える、バリアフリーに配慮した玄関です。
昔の面影残る空間
建具や柱、梁など昔の面影をそのまま残した趣きのある古民家。住まいに刻まれた時間と記憶を受け継ぎました。




