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家の中が暑い 解決法

  • 山田 真司
  • 家づくりについて
  • 性能について

耐震・断熱
性能向上リノベーション『再築-SAITIKU-』担当の山田です。


岡山は6月下旬に梅雨が明け、すでに気温35度。


身の危険を感じる厚さです。


日陰とはいえ家の中も暑いのでエアコンは必需品です。


なんで家の中なのにこんなに暑いんだろう。

これを解説します。


太陽から届いている日射。


熱というものは空気で伝わるもの。


ではなぜ空気や温度が存在しない宇宙で、太陽の熱が伝わるのか。


それは太陽から発せられているのが光だけではなく赤外線という電磁波の一種が地球まで届いているからです。


熱や温度は真空では伝わりませんが、赤外線は真空でも伝わります。

この原理は物理や科学では常識です。


赤外線という電磁波を照射された物体は、

分子そのものを振動させ熱エネルギーに変換されます。


このようにして肌にあたった日射は温かく、またはヒリヒリ熱く感じるわけです。


ここまでで赤外線の原理をお話ししました。


次に、これが家にどのように影響があるか説明します。


夏における住宅は日中は赤外線にさらされています。


外装材や窓まで赤外線にさらされています。


屋根に当たった赤外線は屋根材で高温になり、その内側にある小屋裏空間へ再輻射されます。


再輻射された赤外線がさらに室内側の天井を熱くさせます。


こうして2階の部屋がサウナ状態になるわけです。


赤外線の再輻射ですから、小屋裏の換気はほぼ無意味なのです。


先程の宇宙空間を赤外線が飛んでくるという原理と同じということです。


対策としては赤外線の障害物とするために本来保温のための断熱材を分厚くするということです。


これが最も効果があります。


そして窓。


窓はガラスですので光を透過しますが、赤外線も透過します。


軒がない家は不利です。


しかし太陽の入射角度次第では軒も無意味になる時間帯があります。


それが西陽。


LowE遮熱ガラスで解決?と行きたいところですが、


YKK APさんHPより引用。


この絵を見てください。こんなにリフレクターのように赤外線は跳ね返っていきません。


YKK APさんHPより引用。


実際はLowE金属膜の部分で赤外線が引っかかる仕組みです。


このためLowE金属膜が熱を持ちます。


南側窓に遮熱ガラスを使うと『ガラスの熱割れ』の原因になります。


そこで根本的な解決方法。


YKK APさんHPより引用。


YKK APさんの『アウターシェード』という商品。


すだれやよしずのように窓の外側で赤外線を止めると室内側へ熱を伝えにくくなります。


しかもこのアウターシェード、薄い生地もあり視認性を向上させたものもあります。


結論:赤外線は障害物で止めましょう。


おまけ

赤外線の例:電気ストーブや薪ストーブは赤外線です。


熱源を中心に放射状に赤外線は照射されますので目の前に人が立てば人の正面は温かく、背中は寒いという状況。


壁などの影に入ると赤外線は届かないので、この原理を活かしてアウターシェードのような商品を使うと大変効果があります。

山田 真司
PROFILE

この記事を書いたスタッフ

1日の中で何をしている時間が好きなのか、新しい家ではどんな暮らしがしたいか、ご家族の"暮らしのイメージ"を丁寧にお聞きします。
ロケーションを活かしながら、お客様のこだわりと理想を詰め込んだ「あなたらしい暮らし」を、10年以上の現場監督経験を活かして設計します。