省エネ住宅の今後
- 山田 真司
- 家づくりについて
- 性能について
耐震・断熱
性能向上リノベーション『再築-SAITIKU-』担当の山田です。
省エネ住宅。今では当たり前のキーワードですが、
かつて約20年前の住宅業界では『省エネ住宅?はぁ?何言ってんの?』という感じでした。
省エネを目指すことになったのは『パリ協定』がきっかけです。
世界各国が温暖化効果ガスを減らしていこうという取り組みですが、
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全国地球温暖化防止活動推進センターHPより引用
トランプさんは離脱を表明しています。
省エネどころではなくアメリカの経済回復の方が優先度が高いと判断されたのでしょう。
省エネを無視しても世界工業製品の競争力を上回る方法がきっとあるのでしょう。
このような背景があって当時の管さんが『2050年カーボンニュートラル宣言』されたのです。
そして現在、日本は補助金を使って必死で省エネを進め、建築基準法を改定してまで進めています。
なので当面は国の施策として省エネということになります。
段階的に行きますと、2030年にまた建築基準法改定が予定されています。
当初は建築基準法の最低ラインを2030年に断熱等級4から5へ引き上げ予定でしたが、
断熱等級4から6へ引き上げを検討に入ったと情報があります。
断熱等級6とはここ倉敷で言うと断熱区分6地域となり、UA値0.46以下となります。
カスケホームの新築住宅はUA値0.46以下が標準。
ここまで性能アップすると当然ながら気密性能もアップする必要がありますが、ここも法制化するのかが注目されます。
今まで気密に馴染みのなかった工務店さんが対応できるのかですが、
『柱の間にスタイロ切り込んでコーキングで気密すりゃよかろう』や『吹付発泡ウレタンなら業者に丸投げできる』という方が圧倒的に多いので、それでは不十分ということを法制化できるかですね。
また、エネルギー事情も気になるところです。
当面は国から太陽光搭載を奨励されると思います。
当然ながら将来的な廃棄の問題があります。
再利用が難しいですが将来的に規制がかかるのかはわかりません。
蓄電池やV2Hは元が取れませんので全個体電池が普及するまで待つ選択肢もありますが、元を取る考え方では普及しないと思います。
お金を出すのはお客様ですので、一番は生活に支障がないように計画し省エネに貢献する。
ということになりますが、健康については認知度が上がっていません。
換気システムは第1種の全熱交換が省エネ的にも選ばれることになっていくと思います。
しかし、どのメーカーも人体にどのような影響があるのかまで検討は尽くされていません。
今は省エネ。健康はあと回し。それではいけませんよね。
カスケホームでは省エネも健康もより良いご提案を心がけております。
どうぞお気軽にご相談ください。
ロケーションを活かしながら、お客様のこだわりと理想を詰め込んだ「あなたらしい暮らし」を、10年以上の現場監督経験を活かして設計します。