耐震断熱リノベ 補助金をうまく使うには
- 山田 真司
- 家づくりについて
- 性能について
耐震・断熱
性能向上リノベーション『再築-SAITIKU-』担当の山田です。
性能向上リノベは新築よりもコスパ良いですが、
とはいえ、建築コストはまだまだ上がっています。
そこで補助金を使ってお得にリノベしたい。
窓リノベはまだ予算が余っています。
給湯補助金も70パーセント付近。
今年使える人はラッキーです。
省エネ補助金は今年で一旦終了。
来年からはどうなるかわかりませんが、窓単体ではもらえなさそう。
そして耐震の助成金。
耐震の助成金もすぐもらえると思われている方、結構多いようなのですが、
すぐにはもらえません。
窓リノベのように工事が終わってすぐ申請できるのではなく、
事前に『耐震診断』『耐震補強計画』を受けないと
『耐震補強工事』の補助金申請ができません。
しかも、工事始まると年度内に完了させないといけませんし、
役所の担当者による現場検査で合格しなければ補助金はおりません。
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↑検査員による中間検査の様子
全ての工程には何ヶ月も時間がかかりますので、しっかり工程を決めて行う必要があります。
まず、
・5月中旬頃にその年度の耐震助成金の公募が発表されます。
・耐震診断の申し込みを各市町村の建設担当部署へお施主様が申し込み。
・約半月後に岡山県の登録耐震診断員が派遣される。(指名も可能)
現地にて耐震診断。
※耐震助成金と工事の流れをスムーズ行うには診断と施工を両方できる工務店をあらかじめ決めておく。(カスケホームは両方できます)
・評価書が2ヶ月程度で郵送される。
※建物の形状や構造によっては審査が長引きます。
・耐震補強計画を各市町村の建設担当部署へお施主様が申し込み。
・約半月後に耐震診断を行なった耐震診断員へ業務依頼が届き、
耐震設計を行う。
(リノベの計画がある場合にはあらかじめ実施設計を工務店と済ませておく。ここで診断と施工両方できる工務店に頼んでおくとスムーズに進みます。)
・評価書が2ヶ月程度で郵送される。
ここまでで、おおよそ6ヶ月くらいかかりますので各自治体もその年度の耐震診断と補強計画申し込みが締切となってきます。(12月上旬には締切)
ここで注意ですが、
ギリギリで補強工事の申し込みをしてしまうと、1月中旬には工事完了させないといけなくなるので(診断と補強計画とは違い、工事の締切は1月中旬)
間に合わなければ補助金は失効となります。
そこで余裕を持って工事するならば補強工事は来年度に持ち越すというのが安全策です。
来年6月着工で調整すると12月までにはほぼ完工しますし、
合わせて省エネ系の補助金の申請もできるので、最も多く補助金が獲得できる可能性があります。
耐震補強工事申し込み前に事前着工してしまうと失効になりますのでご注意を。
また、補強工事申し込み前に契約をしてしまうと、これも失効になりますので必ず補助金概要をご確認の上、申し込みしてください。
ロケーションを活かしながら、お客様のこだわりと理想を詰め込んだ「あなたらしい暮らし」を、10年以上の現場監督経験を活かして設計します。