カビは秋に多い!?カビの発生を防止する対策は?
- 大井 彩華
- 家づくりについて
こんにちは!
a.n.d.design(アンドデザイン)の大井です。
カビと聞くと梅雨に多く発生するイメージを持たれている方も多いかと思います。
しかし、秋もカビに気を付けなければならない時期であり、
気づかないうちに大量発生してしまっていることも。
そこで今回は秋が来る前にやっておきたいカビ対策について解説していきます。
秋はカビの季節

カビは梅雨の時期ばかりではなく秋にも大量に発生します。
その理由は次の通り。
1. 高温多湿な環境
秋にカビが発生しやすい理由としては、その環境にあります。
カビにとって最適な環境としては気温が20~30℃、湿度が70%を超えている状態です。
一般的に梅雨の時期である6~7月にかけては湿度が80%を超えることが多く、一年で最もカビが多く見られます。
9~10月の本州はそれに次いでカビが発生しやすい時期であり、湿度は70%以上の日が続きます。
最近は気温が高めの傾向にあるので、10月を過ぎてもカビに気をつけなければなりません。
2. 水気が多い
カビはよく浴室、窓ガラス、エアコンといった水分が付着しやすい場所にみられると思います。
カビは生育するにあたって水分を必要とすることから、水分量の多い場所に付着します。
9月はまだ降水確率が比較的高めの時期であり、油断をしていると頑固なカビに悩まされることになります。
3. 住宅性能の向上?
昨今の住宅建築の傾向として、高気密・高断熱の住宅が非常に多くなりました。
高気密・高断熱の住まいは外気の影響を受けにくくなっているため、
1年を通して快適に生活できる。
ということは…!
つまり、「カビにも快適な温度」である、ということなんです!💦
また、高気密・高断熱の住宅は空気の入れ替えが行われにくく、湿度が高くなりやすい傾向にあります。
近年建てられた建物は24時間換気システムが義務化されているので、
これをしっかり活用していれば問題はありません。
ただ、「電気代がもったいない」「寒い」などの理由で換気を止めてしまう方がいます。
そうなると室内の湿度が上がり、常に高湿度の状態になってしまいます。
本来は湿度が低くなりカビの心配が少なくなるはずの冬場でも、家の中に関しては、暖かくて高湿状態が保たれている住宅が増えているのです。
つまり、現在の住宅に関しては、カビ対策が必要になるのは梅雨時期だけでなく、ほぼ一年中カビが生えやすい条件が保たれるようになっていると考えましょう。
カビの発生を防止するための対策
1. 換気・24時間換気システムはとめない!

家のカビを予防するには「換気」が重要です。
閉め切っている部屋は湿気がこもりやすくなります。
晴れた日には、ぜひ、窓を開けてこまめに換気して、空気を循環させましょう。
24時間換気システムを 「寒いから」「音が気になる」 などといった理由で止めてしまっては、空気が室内にこもったままになってしまいます。
24時間換気システムは常に稼働させておきましょう。
2. 結露防止

住宅のカビ対策では、まずは結露が発生しにくい家にすることが重要です。
結露とは、窓や壁に水滴が付着する現象のことです。
結露を発生しないようにするには、窓や壁の断熱が大切になります。
例えば、
・窓ガラスは断熱性の高い複層ガラスを採用する
・今ある窓に内窓を設置する
といった対策が効果的です!
3. 間取りの工夫

これから新築・リノベーションをされる方は、
湿気がこもらないような間取りの工夫がオススメです!
・窓を2面以上設置する
・窓の高さに高低差をつける
・湿気の多い場所には小窓や換気扇を設ける
など、家の中の空気がスムーズに流れるように計画しましょう。
まとめ
カビの胞子はアレルギーや喘息など健康被害の原因にも。
また、柱や断熱材にカビが生えると、
住宅そのものの寿命も縮めてしまいます。
ぜひ、秋にも湿気対策!考えてみてください🍂
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