一本の木が焼杉になるまで。
- 大井 彩華
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こんにちは!
a.n.d.design(アンドデザイン)の大井です。
先日、中本造林さんの工場と山を見学させていただきました。
丸太が焼杉の製品へと
生まれ変わるまでの工程を実際に見ることで、
その丁寧な仕事ぶりと深いこだわりを
肌で感じることができました。
伐採した木材は、
まず約1ヶ月(冬季は約2ヶ月)かけて天日乾燥を行い、
じっくりと含水率を25%まで下げていきます。

乾燥は
「決められた日数やれば終わり」
という単純な作業ではありません。
杉板は急激に乾燥させると割れや反りが発生しやすいため、
木の状態を見極めながら丁寧に自然乾燥させる
熟練の技が欠かせません。
天日乾燥を終えた木材は、
その後2〜3日かけて人工乾燥機に入れ、
含水率10%以下まで仕上げます。
さらに乾燥後は倉庫内で「養生」させ、
12〜15%まで含水率を戻すことで、
加工に最適な状態へと整えられていきます。
時間と手間を惜しまず、木に無理をさせない乾燥工程。
その積み重ねが、中本造林さんの品質の高さを支えていると実感しました。
製品加工の段階でも、
節一つひとつにパテを施し、
引っかかりがないように丁寧に仕上げていきます。
使う人のことを想った、ものづくりに対する真摯な思いが伝わってきました。

その後、山林を案内していただきました。
中本造林さんは、「100年伐期」の林業経営をされています。
20年ごとに間伐を繰り返しながら、100年をかけて良い木を育てていくという長期的な森づくりです。

造林部の方が話されていた
「20年前の自分の判断が、ようやく今になって結果として見えてきて、正しかったかどうかを考えられるようになった」
という言葉がとても印象に残っています。
「この木を残しているということは、先代はこの木を育てたかったんだろうと思う」
と続けられた言葉からは、世代を超えて森を受け継ぎ、育てていく誇りと責任が伝わってきました。
一本の木の背景に、長い年月と人の想いが積み重なっていること。
その物語に深く心を打たれました。
木が製品に変わるまでにどれほどの手間と時間、そして想いが込められているのか。
今回の見学を通して、その価値を改めて実感しました。
この経験を大切に、これからの提案にもしっかりと活かしていきたいと思います!
●おまけ●
お好み焼きをいただきました。
おいしかったです(*^-^*)

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