【山田の日刊ブログ】珪藻土は調湿する?
- 山田 真司
- 家づくりについて
- 性能について
『外は四季。内は常春。』
耐震・気密・断熱
性能向上リノベーション『再築-SAITIKU-』担当の山田です。
加湿が必要なこの季節。
よく目にするのが、『調湿素材を使うことで室内を快適に』なるうたい文句。
実際に素材の吸湿・放湿特性をJIS規格の試験に則ったデータを用いて販売しているので、
みなさん納得度が高いです。
しかし、
条件によっては、そうはならない
ということを知っていただきたい。
屋内は、25℃ 湿度37%です。
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これは自宅、これでも加湿器を使用しています。そして壁には調湿効果があると言われている『シラス壁』を使用しています。
材料メーカーの主張であれば、この状況下なら乾燥している屋内側に放湿し、うるおいを与えてくれるはず、なのですが・・・
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↑日本気象協会さんより引用。
令和8年1月19日の気象データです。
夜12時付近になると気温も下がり、屋外温度は8.1℃・湿度80%です。
寒いと乾燥すると思いきや、意外と湿度高いように見えますが、これは『相対湿度』です。
この屋内外の温湿度の関係を『湿り空気線図』を用いて説明いたします。
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一般的に湿度というものは相対湿度によって表記されていますが、
空気の中に含むことができる湿気の量は『絶対湿度』を用います。
このグラフからは屋内よりも屋外の方が乾燥していると証明されました。
しかし、ここからが重要で、
実際の建物ではどのような現象が起きているか?
です。
本当に材料が湿気を吸ったり吐いたりするのか?です。
湿気というものは通常、乾燥側に移動する物理的性質があります。
そして、壁を構成する材料には『透湿抵抗値』というものをそれぞれ持っていますが、防湿シートを用いなければ湿気は壁の中に徐々に引き込まれていき、最終的には屋外へ放湿されます。
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この状態では、メーカーが謳っているような『呼吸する塗り壁材料』とはなりません。
ところが、
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防湿シートを室内側に張ると状況は激変します。
防湿シートによって壁の中は透湿しなくなりますので、
加湿していけば調湿材料に湿気が吸収され、屋内が乾燥すると調湿材料に溜め込んだ湿気を蒸散していきます。
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当然ながら調湿材料は、その厚み分しか湿気の吸収キャパがないので、常に湿気を蒸散し続けることができません。
(実は調湿材料よりも石膏ボードの方が湿気の吸収キャパは数倍上です。)
調湿材料があるから加湿器は要らない、とはならないということです。
日本にはまだまだたくさんの機能性材料があります。
謳い文句と物理的原理は必ずしも一致はしていないということをお気をつけください。











ロケーションを活かしながら、お客様のこだわりと理想を詰め込んだ「あなたらしい暮らし」を、10年以上の現場監督経験を活かして設計します。