移住後の暮らしを育む、夫婦の夢はここから
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お答えいただいた方:T様ご夫妻
インタビュアー:リノベ担当スタッフ
広島で小学校の教師をしていましたが、社会科を専門としていて地方農業に関心がありました。
農業のように、手に職をつけて何かやってみたいと考えていた矢先で、父の出身地である総社市で桃農家の担い手を探しているという話を聞きまして。妻とも話をして、そちらに移住することにしました。
総社市というと、岡山市や倉敷市にもアクセスが良いですから。最近はベッドタウンとして若い方からも人気があります。
おかげ様で、桃農家を始めて4年目になります。地域の人ともコミュニケーションが上手く取れていて、住みやすいですね。
元々は祖父母の家でした。祖父母が老人ホームに入ることになって、それからはたまに父親や親戚が遊びに来ていたのですが、誰も住んでいない状態でした。
僕は近代的な家が好きだったので、いっそ建て直ししようかと思っていたのですが、親戚の想いもあったので残そうと考えて。
すごく迷いましたけど、梁もしっかりしているし、残したらどうかというアドバイスもいただいていたので「古民家リノベーション」という形にするのも良いなと思いました。
祖父母が住んでいた頃に、カスケのリノベにお世話になったことがあったそうで、父親も「カスケに頼んだらどうだ?」と言ったのでカスケのリノベに行ってみました。
リノベーションするかどうかは半々でしたが、最初にデザインを見せてもらった時に「こういうリノベーションも面白いな」と思って。
古民家の事例もいくつかございましたので、提案する際はイメージがしやすかったのもありますね。
段差の多い家だったので、なるべくフラットにするのが一番でした。あとは薪ストーブ。
これが置けるスペースがあったらいいなと思っていました。照明もカッコいいものをつけたかったですね。
ピアノ用の部屋ですね。音楽の教師という仕事柄、グランドピアノも持っていたんですが、当時はマンション暮らしだったので実家に置いていました。
移住するということで、実家からピアノを持って来るための防音室が欲しかったんです。
工事期間中も広島にいたので、打ち合わせでよく岡山に行っていました。
頻繁に見ることはできなかったんですけど、来る度に「ほうほう、こうなっているのか」と変わっているところが見られて新鮮でした。
現場で確認した時、段差の高さや天井の高さ、現れた柱と梁をどうするのかもその時々で打ち合わせしていただけたので安心してお任せできました。
解体してみないと、柱や梁がどうなっているのかが分かりにくいというのもあります。仕上がりを想像するのは難しかったかもしれませんが、何とか一緒に考えていきました。
薪ストーブが暖かくて、冬はこれが活躍しています。夏は涼しいので快適ですね。あと、親戚や知り合いが遊びに来る時がありますが、評判はかなりいいですよ。
リノベーション前と後で写真を撮っているので、それを見せて説明したりします。「こういう風にリノベーションしてみたいな」って知り合いも言っていて。
昔の家の作りってどうしても壁とかの仕切りが多いですよね。それがリノベーションすると大きな空間になって、ビフォーアフターの差が大きく感じられるのだと思います。
リビングが好きですね。
ライトも色々ついていて、夜に点けると雰囲気が違っていいんですよね。天井が高くなった分、明かりの感じがすごくお洒落なんです。
元からあった天窓も残して、良くしていただきました。
ワインが好きなんですけど、どこかにグラスホルダーが欲しかったんです。そうしたら構造上抜けない柱を利用してデザインしてくださって。
雰囲気がいいというか。ワインと木の色がよく合いますね。
キッチンのパントリーも良かったです。買ってきた物をぽんぽん入れられるし、取りやすいし。棚の高さも変えられるから、すっきりして見えます。
やってもらって良かったよね。
良かった。壊して作るのは簡単かもしれないけど、やっぱりある物を活用して、色々アイデアを考えながら作れるのはすごいことだと思うんです。
その中で、できることやできないことをカスケさんにきちっと教えていただけて。いい家づくりができたと思います。
3年住んで、今ではワンちゃん(こももちゃん)とも一緒に暮らすことができて、大変満足しています。
ありがとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします。