総社市T様邸古民家リノベーション事例

移住後の暮らしを育む、夫婦の夢はここから


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ご主人は憧れの薪ストーブ、奥様は好きなワインで農作業の疲れを癒せるよう、床に温もりある無垢材を採用し、吹き抜けのLDKを中心とした間取りとなりました。既存の梁や柱はできるだけ生かし、古くから残る趣と、新しい素材の組み合わせから、懐かしさと新築同然の新鮮さを感じられるデザインとしました。

施工概要

工費:約2880万円
施工面積:180.38㎡
施工箇所:全面
工事期間:約7ヵ月
築年数:約80年

【before】
広島県にお住まいだったT様ご夫婦。ご主人の地元で桃農園の担い手を探していることを聞き、「いつか農業をやってみたい」というおぼろげな憧れがあったことから、奥様とともに桃農家への転身を決意されました。
新たな生活拠点としたのは、桃畑に近い築80年にもなるお父様のご実家。ご夫婦が住むには大がかりなリノベーションが必要だったため、これまで修繕などを依頼していた安藤嘉助商店にご相談いただきました。

施工前

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田の字に部屋が間仕切られていました キッチンは天井が低いうえに下がり壁まであったため明るさが足りず、天井の状態もかなり悪い状態でした

施工後

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庭を眺めながら薪ストーブの温もりに包まれるリビング空間。既存のまま生かした梁や柱は古材ならではの濃い色で、オフホワイトを基調とした空間を引き締める効果を発揮しています
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レトロ感漂う玄関の窓は既存のまま活用。壁と既存の柱の間にはガラスのパテーションを採用しています 2階の採光や換気を目的に作られたと思われる既存の欄間は、外側にガラス窓をはめ込んで活用しました
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玄関から延びる縁側に向けての眺めも風流。突き当りの引き違い窓がまるでピクチャーウィンドウのようにも見えます ダイニングテーブルの横にはワイングラスホルダーを備えた造作のワインコーナーが設けられ、ご夫婦の癒しの空間が誕生
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天井と壁、畳を新しくした和室。味わい深い建具はそのまま再利用。座った目線の高さからの庭の見え方に和の趣が感じられます リビングの床にはラーチの無垢材。年月とともに色合いが変わり、味わいが増していく床の経年変化を楽しんでいただけます
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構造上キッチンの天井が上げられなかったため、壁の窓と天窓を開口して採光。キッチン横には奥様のワークスペースとなるカウンターを造作 マンション暮らしだったため、実家に置いたままだったグランドピアノをようやく思い切り弾ける部屋が完成しました