将来の生活様式に合わせた設計、古き良きものを残した「生家の再生」
敷地内には蔵や離れがありましたが駐車スペースは無く、車を乗り付けることができないので、母屋を残しながら増築部分を減築してスペースを確保。
古きよきものをできるだけ残し、将来の生活様式に合わせた暮らしを実現させる設計を目指しました。
ご依頼の背景
大学教授として勤め定年退職を機に住み慣れた大阪を離れ、終の住まいとして生家で住むことを決意。
生まれ育った故郷へ帰ってきたN様ご夫婦。生家は大正8年ころから存在する築102年の古民家でした。
地域 | 倉敷市 |
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建物種別 | 戸建て |
施工箇所 |
LDK・水まわり・玄関 外壁・屋根・外構 |
施工内容 | 古民家リノベーション |
工期 | 5ヵ月 |
施工費用 | 約2400万円 |
施工面積 | 210.35㎡ |
築年数 | 102年 |
受賞実績
施工前
水まわりは古く段差も大きかったため、快適に暮せるよう古民家を再生することにしました。
施工後
LDK
LDKは増築した建物や母屋と繋がっているので動線が良く仕上がりました。
キッチンは料理を作る時も、たくさんの人数でキッチンに立っても大丈夫な広さが確保できています。
脱衣所・トイレ・洗面化粧台
水まわりは白を基調として清潔感溢れる空間に仕上がりました。
トイレ・洗面台は床に無垢材を使用したことで、以前に比べ使い勝手も格段に向上しました。
玄関・土間スペース
土間の物置だったスペースは玄関ホールにリノベーション。
床が高く上りにくかったため、上り下りしやすいよう床を改修しました。
外観
ファサード(正面デザイン)の意匠性を高めつつも正面玄関に間違えられないことを意識しながら設計しました。
昔ながらの瓦や漆喰を使用することで、新古の共存を実現しました。
施工中
通路に面した増築された建物を減築し、新たに水まわりとなる部分を組み直しました。