エコキュートの意外な使い方【マニアック】
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耐震・断熱
性能向上リノベーション『再築-SAITIKU-』担当の山田です。
給湯器にはいろんな種類があります。
最近では『おひさまエコキュート』が浸透しつつあります。
一般的にエコキュートは深夜時間帯にお湯を作ります。
『おひさまエコキュート』では日中に太陽光発電した電力を使って日中にお湯を作るシステムです。
太陽光発電システムを搭載した住宅ならではで効率よくお湯をつくれます。
新築では太陽光搭載率が上がっていますが、今後も電気代も上昇していくので既存住宅やリノベ物件でも太陽光の採用が増えていくと思います。
『おひさま』ではなくとも一般のエコキュートもまだまだ現役。省エネに貢献してくれます。
そんなエコキュートですが、北海道ではエコキュートは『屋内設置』が一般的。
この辺りの地域では馴染みがありません。
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画像はPanasonicエコキュートHPから引用
屋外設置と『屋内設置』と2種類ラインナップあります。
北海道のほか豪雪地帯では『屋内設置』によって凍結を防止することができます。
貯湯タンクは屋内で、ヒートポンプ(室外機)は屋外です。
タンクは重量が500kgくらいになるので『屋内設置』の場合、床の補強が必要ですが、
タンクの外装表面温度は約30℃になるため冬は暖房負荷軽減に貢献します。
・タンクの位置を冬冷えやすい【玄関】に置く
・タンクの位置を【洗面室】に置いて洗濯物が乾きやすい
など、いろんな利点がありますので北海道では一般的なのです。
それを『温暖地』で利用する省エネ賢者の方もいます。
しかし、『屋内設置』は夏は不利なのでは?
と思われますが、
夏、全館空調であっても玄関などは出入りがあるため冷房していても28℃付近になりやすい。
そしてエコキュート外装表面温度は30℃。
夏では熱の動きは屋外から屋内へ侵入する方向になります。
この場合、約2℃の差は非常に小さいと言われます。
玄関土間設置が良さそうですね。
とてもマニアックですが参考までに。