天井、屋根断熱はしっかりと

  • 投稿日:2023年 6月18日
  • テーマ:思い


カスケのリノベ 設計の山田です。

夏が近づき、2階の室温もしんどい季節になりました。

そりゃそうだ!

2階の屋根の表面温度は夏になったら80度近くになります。

ちなみに、長期優良住宅は屋根断熱ではなく天井断熱にする場合は、

小屋裏換気(自然換気)の換気量計算が義務付けられています。

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これは城東テクノさんのホームページより。

このような工法が一般的とされています。

小屋裏の換気の目的は屋根の裏側が結露した場合、迅速に乾かすための物とされています。

こちらも城東テクノさんのホームページより。

小屋裏換気とは、住宅の屋根と天井の間にできる小屋裏空間に外気を取り入れて換気をすることを言います。夏場の小屋裏の温度は60℃や70℃まで上昇すると言われており、このような状況では天井に断熱材を敷き詰めていても室内温度の上昇は避けられません。また、夜になって小屋裏温度が低下すると、空気中に含まれる水分が放出されて木材や断熱材に内部結露を生じ、カビや腐朽の原因となってしまいます。したがって、快適な温度環境と長持ち住まいを実現するためには、適切な小屋裏換気を施すことで小屋裏の温度上昇を可能な限り抑制し、湿気を逃がすことが求められます。】

と、

このように書かれています。

一般的な工法では結露するので換気が必要というふうにも取れます。

小屋裏の結露の原理は、小屋裏空間内に水蒸気を含んだ外気を通すことで

高温多湿から夜冷やされて、冷やされた小屋裏空間内で結露を起こす現象です。

なので、

小屋裏暑いからと言って積極的に換気すると、
余計に結露します。

そして乾かすために換気します...
アレ?なんかおかしいですね。

小屋裏が暑いのは太陽の赤外線で暑くなってますので、

小屋裏空間は輻射熱ということです。

換気で風を通せば人体は汗をかいているはずで涼しく感じますが、

赤外線による輻射熱はそのまま下にある天井を暑くしているということでもあります。

どうすりゃあええんじゃ?となりますが、

天井断熱は

◯断熱材は分厚くする

◯耐熱限界の高い断熱材を使う

です。

発泡ウレタンやスタイロは耐熱限界が低いので劣化が激しいです。
使うならフェノールフォーム系かグラスウールです。

でも小屋裏の結露は収まりませんので、

効果を考えると選択肢は天井断熱ではなく屋根断熱になってきます。

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屋根断熱は施工が少し大変ですが劣化対策の観点からしても効果は期待できます。

長期優良住宅も屋根断熱にすれば計算は不要となっています。

木造住宅なら屋根断熱をお勧めします。



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