断熱性能。どこまで求める?
- 投稿日:2023年 1月25日
- テーマ:思い
カスケのリノベ 設計部の山田です。
本日のお題。『断熱性能。どこまで求める?』です。
先日書きました。
日本人は寒いということに疑問を持つ人が少ないと。
寒さが苦痛とは思う。けれども、寒さが解決するなんて。そう思う人が少ないんです。
慶應義塾大学の伊香賀俊治先生がWHO(世界保健機関)が発表した、
室温を18℃以上に保つ(下回らない)よう提唱されているのがメディアで多数取り上げられています。
これは『健康維持できるボーダーライン』が数値化されたということになります。
しかし実際18℃ってめちゃくちゃ暖かいかと言われると、
23℃に保って暮らしている人から見てめっちゃ寒い。
12℃の脱衣室にいる人が18℃ってなるとあったかい。
また、高齢者は若年層に比べて体感できる温度が違う。
暖かくしたようであっても高齢者からすると寒いなど。
当然ながら湿度も関係しています。
冬鍋料理や湯沸かしするとやや寒い室温であっても湿度が高ければ暖かく感じることができます。
湿度は人体の表面に温度を伝えやすくします。
住宅の寒さの原因は
①窓の気密不足による隙間風(外気の流入)
②断熱材の施工不良(断熱材の内側に冷気が入ってしまい断熱材の役割を果たせていない。)
③コールドドラフト(窓周辺が冷やされて冷気が床の上に流れ出る現象)
などが挙げれますが、
①は内窓や高性能サッシへの交換で解決します。
窓の気密性能が上がり外気の流入が抑えられ室温の熱が奪われるのを防ぎます。
同時に断熱性能も上がるし、今年から補助金が充実しているので自己負担額が少なく済みます。
注意点としては、窓から熱が逃げやすいですので一部屋につき全ての開口部を施工しないと効果が発揮されません。
LDKにおいて掃き出しサッシは強化してキッチン横の勝手口は強化しなかったということではダメということです。
②は断熱材なので大掛かりな工事が必要になります。
1階フルリノベであれば天井壁床ごと断熱改修。
③コールドドラフトですが、ネットではカーテンすると効果あると良く目にしますが、
あれ実はカーテンをするからコールドドラフトになります。
カーテンで冷気を遮っているつもりが、
カーテンとサッシとの間で冷気を溜め込んでいる行為になります。
このためサッシ表面の温度低下が進み、カーテンの中の冷気が床面へ流れて入っていきます。
暖かい熱(部屋の暖房熱)は冷たい側(サッシ側)へ移動します。
サッシも表面温度を上げることができればコールドドラフト起こりませんし、
結露もしません。床に冷えた空気が流れて冷え性の人が苦しまなくて済むのです。
とはいえ、カーテンなしでは具合が悪いので、
木製ブラインドがおすすめです。
視界を遮りながらもサッシ表面温度を高めることができ、
もちろん窓際は寒くないです。
優先順位ではやはり窓の断熱改修から計画してみましょう。
断熱リノベには段階がありますし、費用もかかります。
人によっても寒さの感じ方も違います。
寒くてはいけない脱衣室や浴室、トイレを中心にリビングや寝室廊下へと
目を向けていくのがベターでしょう。
そして何より省エネよりまず健康リスクを重視すべきです。
『どこまで求めるか』を引き出すのも大事ですが、
『どこまでやれば良いのか』を気付いていただくのもプロの仕事と考えます。
カスケのリノベでは断熱リノベの最適なご提案をいたします。
カスケのリノベ 断熱リノベなら山田にお任せください!
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創業明治16年の安藤嘉助商店カスケホームのリノベーション住宅「カスケのリノベ」。
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あなた「らしい」暮らしの中の「憧れ」や「こだわり」をカスケのリノベが叶えます。
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