断熱以外にも必要な事
- 投稿日:2023年 1月18日
- テーマ:思い
カスケのリノベ設計部の山田です。
『断熱以外にも必要な事』ですが、
それは気密施工と防湿施工です。
新築では気密施工が少しずつ認知されてきました。
未だにですが、クロス貼られているから気密大丈夫とか言っている勘違いな人もいるようですが...
リノベーションで断熱改修すればやはり気密施工が必要になってきます。
昔の大工さんは気密施工すると窒息するからと言ってましたが、
気密施工本当の目的は
『キチンと換気をするには気密施工が必要』だからです。
私の家にも換気扇くらいありますってひとも多いかとおもいますが、
気密施工されていない家の換気扇はほとんど吸ってません。
それと気密施工が必要な理由ですが、
断熱で部屋の空気を温めると冷たい空気に比べて多くの湿気を空気中に留めておくことができます。
そんな空気が滞って冷たい窓に触れたりすると窓の内側がビチャビチャに結露します。
乾燥しやすいお部屋には湿気も必要ですが
空気を滞らせると結露してしまうので換気扇を回して空気を動かさないといけません。
先程換気扇はほとんど吸ってないという話が出ましたが、
昔の家はスキマだらけなので、換気扇を回しても近くの空気しか運べません。
遠く離れたリビングの空気を動かすことができないのです。
例えば、穴だらけのストローでタピオカドリンク飲めますか?
空気をを動かせなければ結露はどんどん進行します。
断熱施工したらそれでおしまいではないのです。
そして気密施工と同じくらい必要なのが『防湿施工』です。
湿気は実は壁を通り抜けることができます。
建築材料には湿気を通せる材料と通しにくい材料があります。
ビニールクロスとその下地の石膏ボードは、湿気をすごく通してしまいます。
石膏ボードはまだしもビニールのクロスが!?ですが、
クロス施工ではのり付けしたクロスを早く乾かして接着させないといけないので
クロス自体が湿気を通せる構造になっています。初めて知った人も多いのでは?
また、よく見るモルタル外壁ですがこれは湿気を通しにくい材料です。
室内から発生した煮炊きして出た湿気は壁の表面をすり抜け、
断熱をすり抜け、冷たいモルタル外壁にぶち当たって止まります。
その冷たさで湿気は水に変化します。
これが『結露』です。
これが日常繰り返されると、
柱は腐り、白蟻の餌食になります。
ならば、滞らないように全部透湿させてしまえという考えの人もいますが、大間違い。
湿気は壁体内に入る前に止めなければいけないのです。
湿気は夏はうっとうしく感じますが、冬は乾燥やウイルス性の病気を防ぐために必要ですし、
なんといっても温度を人体に伝えるエネルギーでもあるからです。
また、湿気は気密とセットで考えることによって効果が高まることから、
このような施工方法がベストです。
断熱材の部屋内側に防湿フィルムを施工します。
すでにカスケホームの新築では標準施工になっています。
リノベーションでは土壁の撤去が予算的な負担増になりやすいので、
このような方法も準備しています。
湿気を通しにくい硬質ウレタン保温板です。
既存の壁の上からも施工出来るリノベーション工法です。
お客様に最適なリノベーション工法をご提案いたします。
山田にお任せください。
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創業明治16年の安藤嘉助商店カスケホームのリノベーション住宅「カスケのリノベ」。
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